空き家を所有し続けるデメリットとは?放置するとどうなるか徹底解説|空き家 不動産売却の専門ガイド【更新】 | 埼玉県全域の不動産売却専門|センチュリー21ウインズホーム

  • 空き家を所有し続けるデメリットとは?放置するとどうなるか徹底解説|空き家 不動産売却の専門ガイド

    はじめに|なぜ今「空き家問題」が深刻化しているのか

    近年、空き家問題は全国的に大きな課題として注目されています。人口減少・高齢化・相続放置など、多くの要因が複雑に絡み合うことで、空き家は増え続けています。 特に首都圏でも「親から相続したものの住まない」「使い道が分からない」「売れるのか心配」というご相談は年々増加しており、所有者の方を悩ませているのが現状です。

    空き家はただ置いておくだけでは資産として価値を生まないどころか、手間とお金を要する「負の資産」へと変わってしまうことがあります。本記事では、空き家を所有し続ける具体的なデメリット、放置した場合に起こる問題、そして最適な売却方法まで、不動産専門家として分かりやすく解説していきます。

    空き家を所有し続ける主なデメリット

    空き家を所有し続けることで生じるデメリットは多岐にわたります。表面的な「維持費がかかる」という問題だけでなく、法律・近隣・安全性・資産価値など、所有者が予想していないリスクが積み重なっていきます。 以下では、一つひとつ具体的に解説していきます。

    固定資産税の負担が増え続ける理由

    空き家を所有している限り、固定資産税は毎年かかり続けます。特に注意が必要なのが、「空き家特措法」によって管理状態が悪いと判断されると、固定資産税の軽減が受けられなくなる点です。 通常、住宅用地は税金が大幅に軽減されますが、これが外れると税額が最大6倍近くに跳ね上がることがあります。

    「まだ使うかもしれないし…」という理由で放置してしまうと、思いがけない税負担増につながる可能性があります。逆に、早めに売却を検討することで、将来の負担を軽減できるというメリットがあります。

    維持管理コストが積み重なる仕組み

    空き家は人が住んでいなくても、維持管理が必要です。実際には、居住していない歯科により、家の劣化は進みやすくなります。換気・掃除・草刈り・雨漏り点検などを怠ると、後から大規模修繕が必要になり、より大きな費用負担になることがあります。

    遠方に住んでいる場合は自分で管理するのが難しく、管理代行サービスに依頼する方も多く見られます。こうした費用は毎月積み重なっていくため、「この先何年も管理コストを払い続ける」という状態になりやすい点がデメリットです。

    老朽化による劣化リスクと倒壊の危険

    誰も住んでいない家は湿気がこもり、木材の腐食やシロアリ被害が進みやすくなります。雨漏りが発生しても気付かないまま進行することもあり、いつの間にか建物の強度が低下しているケースも少なくありません。

    老朽化が進むと、台風や地震などの自然災害で部分的な倒壊が起こる可能性もあります。倒壊した場合、補修費用はもちろん、周辺への損害賠償責任が発生することもあり、所有者のリスクは非常に大きなものとなります。

    空き家による近隣トラブルの可能性

    管理されていない空き家では、雑草が伸び放題になったり、不衛生な環境が生まれることで、近隣から苦情が届くこともあります。景観が悪化し、悪臭や害虫の発生につながる場合、近隣トラブルは避けにくくなります。

    また、建物が傾き始めると隣地への越境問題が起こり、トラブルが複雑化することもしばしば見受けられます。

    不法侵入・放火・犯罪利用などの治安リスク

    空き家は「誰も見ていない」「出入りしやすい」という特徴があるため、不法侵入や不審者のたまり場になるケースがあります。過去には、ゴミの不法投棄や放火事件に発展した例もあるため、非常に危険です。

    こうした治安リスクは所有者の責任になる場合があり、早めに対策しておくことが望ましいといえます。

    資産価値の低下と売却価格への悪影響

    空き家は時間が経てば経つほど劣化が進み、資産価値が下がっていきます。特に木造住宅の場合、築年数が経過するほど市場価値が低くなる傾向が強く、早期売却が有利なケースがほとんどです。

    「使わないまま何年も放置した結果、売れる時にはほとんど価値がなくなっていた」という相談も少なくありません。売るのであれば、劣化が進む前の早い段階で動き出すのがベストです。

    空き家特措法による行政リスク

    空き家を放置し、危険な状態が続くと、行政から「特定空き家」に認定される場合があります。 特定空き家に指定されると、以下の行政措置が取られることがあります。

    ・指導 ・勧告 ・命令 ・行政代執行(費用は所有者負担)

    特に勧告を受けると固定資産税の住宅用地特例が外され、税金が大幅に増えるため、所有者への影響は非常に大きなものになります。

    空き家を放置すると何が起こるのか

    空き家を所有しているだけではなく、「放置する」と問題はさらに大きくなります。ここでは、実際に何が起こるのかを分かりやすく解説します。

    劣化スピードが速くなり修繕費が跳ね上がる

    空き家は、人が住んでいる家に比べて劣化の進行がはるかに早い傾向があります。理由は非常にシンプルで、換気がされず湿気がこもることで、木材の腐食、カビの発生、内部結露などが起きやすくなるからです。これらは目に見えない場所で進行するため、気付いたときには大規模修繕が必要になることも珍しくありません。

    実際、数年放置していただけで、雨漏りや床の陥没が発生し、修繕に数百万円規模の費用が必要になったケースも多く見受けられます。売却を考えている場合も、劣化した分だけ査定額が下がってしまうため、「放置した期間=損失」という状況に陥りやすく注意が必要です。

    雑草・害獣・湿気など、管理不足による追加トラブル

    空き家の庭や敷地は、手入れをしないとすぐに雑草が伸びてしまいます。その結果、蚊や害虫が発生しやすくなり、近隣住宅にまで影響が及ぶことがあります。また、屋根裏や床下にネズミ・ハクビシンなどが住みつくケースもあり、一度住みつかれてしまうと駆除には高額な費用が必要になります。

    湿気がこもった空き家では、押入れや床下でカビが広範囲に広がることもあります。見た目だけでなく、家全体の腐食を早める原因となるため、放置しておくと建物の資産価値は大きく下がってしまいます。

    周辺住民からの苦情・行政介入につながりやすい理由

    空き家の管理不全は、周囲の住環境へ直接的な悪影響を及ぼします。雑草の繁茂や異臭、害虫の発生は、隣家の住民にとって非常に迷惑な問題です。とくに都市部や住宅密集地では、「空き家からの迷惑」によるトラブル相談が増加しています。

    こうした状況が続くと、近隣住民が行政に相談し、市町村が所有者に対して指導を行うことがあります。状況が改善されないまま放置されると、行政によって「特定空き家」に指定される可能性が高まり、特措法に基づく勧告・命令へと進んでしまうこともあります。

    売りたいときに「買い手がつかない」状況に陥る可能性

    空き家を売却しようと考えたとき、多くの所有者が最初に驚くのが「思ったよりも売れない」という現実です。劣化が進んだ空き家は、買い手がつきにくく、売れる場合でも相場より大幅に安くなってしまうことがあります。

    不動産会社に相談した際、「解体したほうが早いかもしれない」と提案されることも珍しくありません。しかし、解体費用は一般的に100万円以上かかるケースが多く、負担が大きいと感じる方も多いでしょう。 そのため、「放置 → 劣化 → 売れない → さらに放置」という悪循環に陥ることが多いのです。

    空き家を相続した場合の隠れたリスク

    空き家は「相続しただけ」で終わるものではありません。相続後も維持管理・税金・手続きなど、さまざまな負担が続きます。ここでは、空き家を相続して困っている方が特に気をつけるべきポイントを丁寧に解説します。

    相続税評価・固定資産税の負担が残り続ける

    相続した空き家がある限り、毎年必ず固定資産税が発生します。たとえ誰も住まず、収益を生まなくても、税金の負担は続きます。また、土地と建物の評価額によっては相続税の負担が発生することもあり、資産価値が低い空き家であっても思わぬ出費につながる可能性があります。

    「相続したけれど使い道がないので放置している」というご相談は非常に多いですが、その期間にも税金は毎年かかり続けている点を忘れてはいけません。

    共有名義の空き家は売れない・決められないリスク

    相続でよくあるのが「兄弟など複数人での共有名義」です。共有名義の場合、売却・解体・修繕といった重要な決定は、原則として共有者全員の同意が必要です。

    しかし、共有者の意見が合わず「解体したい」「売却したい」「そのままで良い」など意見が分かれてしまうと、何も決められないまま時間だけが過ぎてしまうことがあります。結果的に、劣化が進み売却がさらに難しくなるという悪循環に陥るケースが多いのです。

    名義変更を放置したままの危険性

    相続登記(名義変更)をしないまま放置することは非常にリスクが高い行為です。相続人が亡くなって相続が連鎖すると、所有権がどんどん複雑になり、「相続関係が整理できないので売却も管理もできない」という事態に陥ります。

    2024年から相続登記が義務化されたこともあり、登記を済ませておかないと罰則の対象となる可能性もあります。空き家問題が複雑化する前に、早めの対応が望まれます。

    遠方の空き家管理に潜むコストと労力

    実家が遠方のため定期的に見に行けない、という方も多くいらっしゃいます。遠距離の空き家管理は想像以上に負担が大きく、交通費・時間・管理サービスの利用など、継続的にコストがかかり続けます。

    仕事や育児で忙しく、「年に一度しか行けない」という場合も珍しくなく、その間に劣化が進行してしまうこともあります。このような状況では、管理コストを払い続けるより、売却して負担をなくすほうが賢明なケースも多いのです。

    空き家を売却するメリット

    空き家は所有しているだけで負担が増える一方ですが、逆に売却することで得られるメリットは非常に大きいものがあります。ここでは、空き家を手放すことで得られる具体的なメリットを解説します。

    固定資産税の負担から解放される

    空き家を売却すれば、毎年支払い続けていた固定資産税の負担から解放されます。特に「特定空き家」に指定される可能性がある物件の場合、税負担増を避けられるという大きなメリットがあります。

    「使わない家のために毎年税金だけ払い続ける」という状況を避けられることは、精神的な安心感にもつながります。

    維持管理費がゼロになり家計に余裕が生まれる

    草刈り、掃除、管理サービスの利用など、空き家は維持管理費が必ず発生します。売却によってこれらの負担をすべてなくすことで、長期的に見れば大きな節約になります。

    老朽化する前に資産価値を最大化できる

    空き家は時間が経つほど建物価値が下がっていきます。早めに売却することで、傷みが少ない状態で買い手を見つけやすくなり、価格面でも有利に働きます。

    相続トラブルを未然に回避できる

    共有名義の空き家は、将来的に「誰が管理するのか」「誰が費用を出すのか」といった問題が起きやすく、争続(争いのある相続)へ発展するケースも少なくありません。

    売却して現金に換えておけば、相続人同士でトラブルになりにくく、平等な分配がしやすくなります。実際、多くのご相談者が「空き家のまま残すよりも売却で現金化したほうが良かった」と感じされています。

    「空き家 不動産売却」で得られる心理的メリット

    不要な空き家を手放すことで、

    ・精神的な負担が軽くなる ・管理の心配から解放される ・実家の問題を先延ばしせずスッキリできる

    といった心理的なメリットも大きく感じられます。

    空き家の売却方法|3つの選択肢

    空き家の売却には大きく分けて3つの方法があります。それぞれ特徴が異なるため、自分に合った方法を選ぶことが成功のポイントです。

    4-3 近隣トラブルの発生リスク

    空き家を長期間放置すると、建物自体の問題だけでなく「周辺住民との関係悪化」という重大なトラブルに発展するケースがあります。 管理が行き届いていない建物は、草木が敷地外に越境したり、害虫が発生したり、景観を損なったりと、近隣から苦情が寄せられる原因になりやすい状況をつくり出します。

    特に夏場は雑草が短期間で急激に伸びるため、隣地への越境はよくあるトラブルのひとつです。さらに、落ち葉が近くの排水口を塞ぎ、雨水の流れを悪化させるなど、第三者に直接的な被害を与えてしまうこともあります。 また、庭木の枝が道路にはみ出すことで通行の妨げとなり、万が一歩行者にケガをさせてしまえば、所有者としての責任を問われる可能性も否定できません。

    空き家が放置されていると、周辺住民の不安感も高まります。「この家は管理されているのか」「治安が悪くなるのではないか」といった心理的ストレスが蓄積し、地域全体の評価が下がることもあります。

    こうした近隣トラブルは、一度発生すると解決までに時間と労力、そして場合によっては費用がかかるため、早期に管理または売却を検討することが重要です。

    4-4 火災・放火の危険性

    空き家の中でも特に注意すべきリスクが「火災」です。空き家は人の目が届きにくいため、小さな火元でも気づかれずに燃え広がってしまう危険があります。また、建物内部の老朽化が進んでいるほど、わずかな火種で大きな火災に発展しやすくなります。

    実際に、放置された空き家は放火の標的になりやすいと言われています。「人が出入りしていない」「管理されていない」とわかる建物は、心ない人に狙われる可能性が高まります。

    空き家で火災が発生した場合は、建物が焼損するだけでなく、延焼によって隣家を巻き込む深刻な被害を引き起こすこともあります。もし隣家の損害に対して賠償責任が発生した場合、その負担は非常に大きなものとなり、所有者の経済的リスクは計り知れません。

    空き家は「火の気がないから燃えない」と思われがちですが、実際には内部に残っている家財道具やごみ、乾燥した木材などは非常に燃えやすく、想像以上に危険な状態となるケースが少なくありません。

    5. 空き家を放置すると「資産」から「負債」に変わる理由

    かつては資産として価値の高かった不動産でも、空き家になり管理が行われなくなると、次第に負債へと変わっていきます。その背景には、維持費の増大や市場価値の下落といった複合的な理由が存在します。

    まず、空き家は所有しているだけで税金や管理費が発生します。特に老朽化が進むほど修繕費は高額になる傾向があり、売却しようとしても買い手がつかない状態に陥ることも珍しくありません。逆に「解体して更地にして売るほうが早い」というケースも多いのが実情です。

    さらに、周辺環境や治安の悪化を招く可能性があることから、地域全体の価値を下げる要因にもなります。自治体が管理不全の空き家を問題視するようになったのも、こうした背景によるものです。

    また、市場価値は時間の経過とともに確実に下がっていきます。新築時には高額だった家屋も、空き家として放置される期間が長くなるほど査定額は低下し、最終的には「解体費のほうが高い」という状況に陥ることもあります。

    こうした理由から、空き家を放置すると資産価値を保持するどころか、むしろ負債として所有者の負担になっていくのです。

    6. 空き家の最適な活用・処分方法とは?

    空き家を放置するデメリットが大きいことはお分かりいただけたかと思います。では、実際にどのように活用・処分するのが最善なのでしょうか。代表的な選択肢として、売却・賃貸・解体・空き家バンクなどが挙げられますが、それぞれのメリットや注意点を理解しておくことが重要です。

    その中でも特に多くの所有者に選ばれている方法が「空き家の不動産売却」と「不動産買取」です。劣化が進んだ建物でも比較的スムーズに手放しやすく、将来的なリスクや維持費を早期に断ち切ることができるため、最も現実的な選択肢となります。

    次章では、空き家を売却する際の流れについて、専門家の視点からわかりやすく解説していきます。

    7. 空き家を売却する流れをわかりやすく解説

    空き家を売却する場合、初めての方は「何から手をつければ良いのか分からない」と不安を感じることが多いものです。ここでは実際の売却の流れをステップごとに説明し、スムーズに取引を進めるためのポイントをお伝えします。

    最初のステップは「現地調査と査定」です。不動産会社が建物の状態、土地の形状、周辺環境などを丁寧に確認し、市場価格に基づいた査定額を提示します。この時、空き家の管理状況や老朽化の程度も重要な判断材料になります。

    査定額に納得したら媒介契約を結び、売却活動が始まります。不動産会社は広告の掲載、問い合わせ対応、内見調整などを担当し、最適な買い手を探します。空き家の場合は現状渡しでの売却も多く、リフォームを行わずに手放す方も多くいらっしゃいます。

    購入希望者が現れ条件がまとまれば契約へ進み、その後は引き渡し手続きへと移行します。売却代金の受け取りと同時に所有権が移転し、ここでようやく空き家の維持負担から解放されることになります。

    8. 「不動産売却」と「不動産買取」の違いを徹底比較

    空き家を手放す際、多くの方が迷うのが「不動産売却」と「不動産買取」のどちらを選ぶかという点です。一般的に不動産売却は市場価格に近い金額で売れる可能性がありますが、買い手が見つかるまで時間がかかることがあります。

    一方、不動産買取は不動産会社が直接買い取るため、短期間で現金化できる点が最大のメリットです。また、老朽化が進んだ空き家や特殊事情のある物件でも対応してもらえることが多く、「空き家 不動産買取」を利用することでスムーズな手放しが実現します。

    空き家を早く処分したい方、管理負担から一刻も早く解放されたい方には、買取が非常に適した選択肢と言えるでしょう。

    9. 空き家を所有し続けるデメリットのまとめ

    空き家を所有し続けることには、固定資産税の負担増、維持管理コスト、老朽化によるリスク、近隣トラブル、火災の危険性、資産価値の下落など、多くのデメリットが存在します。

    これらの問題は、放置していても自然に解決されるものではなく、むしろ時間が経つほど悪化していきます。だからこそ、早めに対策を取ることが大切です。

    空き家の売却や買取を検討することで、将来的なリスクから解放され、安心して次のステップへと進むことができます。

    10. 空き家の処分にお困りなら専門家へご相談ください

    空き家の管理や売却の悩みは、専門家に相談することでスムーズに解決できます。埼玉県・東京都・千葉県・神奈川県で空き家の売却や買取をご検討中の方は、訳アリ物件・事故物件の買取に特化した専門サービスへ相談することで、迅速で安心な取引が可能になります。

    訳アリ不動産の買取、事故物件の買取なら、センチュリー21ウインズホームが運営する「訳アリ不動産買取レスキュー」へお気軽にご相談ください。どのような状態の空き家でも、丁寧に査定し最適な解決方法をご提案いたします。


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